年金ガイドブック

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- はじめに
年金制度は、複雑でわかりにくいとの声をよく聞きます。
本冊子では、実用面を重視しわかりやすく解説しています。
皆さまのセカンドライフの設計に少しでもお役に立てれば幸いです。
【年金制度の仕組み】
わが国の公的年金制度は、2階建ての年金制度といわれています。
日本に住む20歳以上60歳未満のすべての人が加入する国民年金を1階部分とし、
民間の会社にお勤めの方や公務員の方が加入する厚生年金が2階部分となっています。
また、公的年金制度に上乗せされる3階部分として厚生年金基金などがあります。
*平成29年1月1日から、個人型確定拠出年金(通称:iDeCo)は自営業者(国民年金
第1号被保険者)、サラリーマンや公務員(国民年金第2号被保険者)、専業主婦(国民
年金第3号被保険者)が、任意で加入することができるようになりました。
〈 公的年金制度の体系 〉
平成29年1月1日∼
企業型
確定拠出年金
(DC)
3階
個人型確定拠出年金(iDeCo)
企業型確定
拠出年金(DC)
確定給付型年金
厚生年金基金
年金払退職給付
代行部分
2階
厚生年金保険
国民年金基金
1階
国民年金(基礎年金)
第1号被保険者
第3号被保険者
自営業者等
第2号被保険者の
被扶養配偶者
第2号被保険者
民間サラリーマン
公務員
教職員等
*平成27年10月1日からは「被用者年金一元化法」
により、公務員および私立学校教職員も厚生年金に
加入することになり、年金の2階部分は厚生年金に統一されました。
1.各種別ごとの年金業務を担当する実施機関は一元化前と同じです。
第1号厚生年金被保険者(会社員)
第2号厚生年金被保険者(国家公務員)
第3号厚生年金被保険者(地方公務員)
第4号厚生年金被保険者(私学教職員)
日本年金機構
国家公務員共済組合連合会等
地方公務員共済組合連合会等
日本私立学校振興・共済事業団
2.上記の各実施機関では、従来と同じく
「被保険者の資格管理・保険料の徴収・年金の決定・年金証書の
発行・年金の支払等」の事務を行います。
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