中国の会社に電話を掛けた時いきなり

と相手から聞かれて面食らったりしたことはありませんか?
「○○さんおる?」とか、「どこに行ったと?」とか、「何時に帰ってくると?」と聞いても、面倒くさそうな声で
「不在(プーザイ)!(おらん)」「不知道(プージータオ)!!(しらん)」「不知道(プージータオ)!!!(わからん)と連発の末、電話をガチャンと切られるケースがしばしばあります。
 でもいつもお伝えしているとおり、これぐらいでめげてはいけません。とにかく言いたいことを先に言いましょう。そして、最後にこの一言を付け加えてみましょう。きっとお互いなごやかに受話器をおくことができるに違いありません。
 中国には「不打不相識(プータープーシアンシー)」(雨降って地固まる)という諺があります。文字どおりの意味は、「不打(プータオ)」…喧嘩するくらい意見をぶつけ合わないと、「不相識(プーシアンシー)」…本当の友人にはなれない、ということです。電話でも自分の伝えたいことをはっきり言わないとこちらの意志は伝わらず、本当の交渉、交流もできないということです。「阿吽の呼吸」が美学とされる日本ではちょっと難しいかもしれませんね。

中国生まれ。大連での貿易商社勤務
を経て折尾女子経済短期大学卒業。
平成11年9月まで
当行アジア国際部勤務。


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