アセアンにおける当行初の駐在員事務所として、1993年8月に開設されたバンコク駐在員事務所は、約6年、3人の所長の赴任を経て、今年7月15日閉鎖いたしました。当地では、皆様から多方面にわたり、ご指導、ご鞭撻頂き誠にありがとうございました。心より御礼申し上げます。
 さて、この6年をタイの駐在員が一人前と言われる為に経験しなければならない3つ「K」をキーワードに振り返ってみましょう。
 まず、最初の「K」は「洪水」です。これは、5月から10月まで雨季の続く国です。規模の大小はあるにせよ、皆経験しています。
2つ目は、「切下げ」の「K」です。これは、1997年7月2日に、2代目が経験しました。アジアの深刻な経済危機が、これに端を発したことは、記憶に新しいところです。
 そして、最後の「K」は、「クーデター」です。これは、初代が1991年2月23日に、まだ、正式に所長として赴任する前ではありますが、当地で経験しています。

 以上から当事務所は、3つの「K」をすべて経験し一人前となって、その使命を終えたと言えるでしょう。  タイは今年、交通渋滞緩和の切り札「高架鉄道」の開通、国民の尊敬を一身に集める国王の記念すべき72回目の誕生日等、イベントは盛り沢山です。また、経済も一時期の最悪期を脱し、回復の兆しを見せる中、去り難い気持ちで一杯ですが、また、会える日を楽しみに、さようなら、バンコク。そしてお世話になったタイ国、タイ国民へ感謝の意を込めコップン・マーカップ・プラテートタイ(ありがとうタイ国)。



タイといえば……水上マーケット!!

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